キクラデス諸島は、東洋と西洋とをつなぐ橋であり、またギリシアとイタリアを結ぶ役目をも果たしました。
そこでミコノスを"ギリシアのカプリ"とするなら、デロスは"ギリシアのポンペイ"でしょう。
アポロンとアルテミスの双生児が生まれたところとして古代に栄えたこの島は、燃えるような太陽のもと、むき出しの、無人の廃嘘で、今では考古学の宝庫となっているからです。
聖なる池に面して立つ、アルカイック・スタイルで有名な5頭のライオンを皮切りに足を運べば、たしかに時の経つのを忘れさせます。
劇場跡の近くは、最も保存が良くて当時の生活様式もわかり、"ギリシアのポンペイ"たるにふさわしいところです。
"アテネびとクレオパトラ"が紀元2世紀頃に夫と住んだという家の跡もあります。
彼女はあの同名異人の女性のように鼻が高かったでしょうか。
しかし、もっと興味を引くのは、広いイタリア人地区のほか、エジプト人やシリア人の地区があって、その神殿跡が残っていることです。
デロスは当時におけるエーゲ海の国際都市だったのです。