収入は、1ヶ月最高で145円40銭で、最低30円27銭2厘です。
50円台が9、60円台が8となっており、50円から80円台が23家族で、57.5%です。
1所帯平均収入額は、63円80銭5厘です。
副収入の1ヶ月平均額は、養鶏経営1所帯が7円66銭、貸間寄宿等9所帯が9円70銭7厘です。
その他は臨時収入で、寄贈及び古物売却等であり、1ヶ月平均で最高173円弱、最低31円余となっています。
所帯主収入の収入を含めた全家族員の平均月収入は、1所帯当り73円44銭7厘です。
所帯主の収入が所帯収入の約87%で、妻の収入割合は3%強となっています。
夫婦以外の家族の収入割合は、およそ4.6%です。
つまり、所帯主収入が主軸となっていますが不十分で、15%程度を他の収入に依存していたことが判ります。
しかし、「これを高野博士の20職工の家計調査の結果と比較すると、所帯主の収入の割合が高いことがわかります。
ただし、これは蓋して本調査の当時、月島が機械工業全盛の時期であったこと、したがって該当工業労働者の収入が比較的多かったためと思われる」と権田は指摘しています。
それに加えて、月島労働者の47.6%が熟練工であったということも収入を高めていたものとみてよいのではないでしょうか。